To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋
仕事には二種類ある。ルーチンワークとプロジェクトワーク。
ルーチンワークは言うまでもなく、日々同じような事を繰り返す仕事。
プロジェクトワークは、何かのきっかけで始まって目的を達成したら終わる仕事。
ほとんどの人は、「ルーチンワーク」に対して良いイメージを持ってない。ルーチンワークって頭使わない、レベルの低い仕事、、、そんな風に思われていると思う、、、
一方で、プロジェクトワークは、目的に向かって、いろんな障害をクリアして、、ついに、やったーー!と達成感を味わう、、これぞ、仕事と言うように、、、思ってると思う、、、
が、これは根本的な勘違い。
偉大な仕事は、ほぼルーチンワークから生まれると言っていい。プロジェクトはもちろん爽快感はあるし、短期間だからかなりのストレスがかかって、それに耐えて、また鍛えられる、、という事があるかもしれない。
でも、基本的に人間は繰り返しやらないと何事も上手くはならない。そしてプロジェクトというのは、たいてい毎回、違う形を取るので、なかなか上達していかない。でも、ルーチンは、日々同じ形で、しかも毎日繰り返すような事。だから、あっと言う間に上達していく。
だから一般的に、誰でもルーチンワークの方が熟練した技術を持っている。
問題は、その熟練した技術をさらに高めようとしないところ。さらに高めようとすれば、ルーチンワークの技術はどんどん上達していって、誰も到達できないレベルにまでいける。
でも「ルーチンワークだ」と仕事自体を自分でバカにしてる限りは、ある一定のゾーンで熟練度は止まってしまう。だって、それ以上必要ないから。
スポーツで考えると分かるけど、プロのアスリートは、ルーチンワークを毎日毎日、一生懸命にやっている。そこで手を抜いたり、これくらいでいいや、というのはない。そんな事をしたら、自分はプロではいられなくなるのは、よーーーく分かってるから。
結局のところ「これくらいでいい」とか思って、自分に蓋をするのは自分自身だったりする。
アリストテレスはこんな事を言っていた、、、
We are what we repeatedly do...
自分が毎日繰り返していることが、自分自身となる。
本当の力は、毎日やっているいつもの仕事でつく。