2016.08.01 Mon

ダイレクト出版

ミスしちゃいけないの?

To: ダイレクト出版のみんなへ

From: 小川忠洋


先週の続きです。


いろいろ仕事のミスってあるけど、

「ミスを防ぐにはどうすればいいか?」

という事にわれわれは頭を使いがちです。


しかし、そもそも論として、

「本当にミスは起きちゃいけないのか?」

という事を考えてみたらどうでしょうか?


もちろん、仕事のミスは決して良い事ではありません。

だから、ない方がいいに決まっていますよね。


しかし、問題は、そのミスをなくすために

「対策にエネルギーを注ぐ」

という事が果たして本当に正しいのかどうか

という話です。


ドラッカーは「機会に目を向けよ」

という事をよく言っていました。


これは要するにどういう事かというと、

「うまくいってる事に目を向けよ」

という意味です。ざっくりとは。


ぼくらが事業でそれなりの成果を残せているのは、

何らかの仕事をうまくやっているからです。


しかし、人間の脳は、良い事よりも悪い事へ

意識のフォーカスが行くようになっています。

理由は簡単で、昔々の大昔には悪いことは致命的だからです。

だからテレビのニュースは基本、悪いニュースが主です。


先週も、なんか惨殺事件とかありましたが、

こういうニュースの方が人目をひくわけです。


実際は、殺人事件とかは、あらゆる角度から見ても、

毎年、毎年、減っていて、史上最高に平和な時代になっているんですが、

そんな話に興味はありません。


現代は、データで見る限り、

史上最も豊かで、最も安全で、最も暮らしやすい時代です。

しかし、ニュースに出てくるのは、格差社会や貧困、国家破綻など、

そんなのばかりな訳です。


これが普通の人間の脳のメカニズムです。

そして、このメカニズムが仕事場にも適応されます。


超活躍するスーパースターよりも問題児に目が行ってしまう。

めちゃめちゃ効果の高かった施策よりも、失敗したことに目が行ってしまう。


こういうことがよく起きるわけですね。

ずっと前にそんな記事を書きました

http://www.theresponse.jp/blog/president/11457/


しかし、致命的なミスというのもあります。

そのミスによって会社が傾いてしまうとか、信用が一気に失われるとか。

そういう仕事の場合は、うまくいってる事に注意を払うよりも、

間違いを絶対に起こさせない仕組みが必要になるでしょう。


例えば銀行など。

銀行に100万円入金したら何らかの手違いで通帳に90万円とし

記載されていない。。。こんな事が一度でも起きたら、

その銀行に対する信頼は崩壊して、二度とその銀行を使わないでしょう。


あるいはサーバ管理会社。

サーバにファイルをアップしたら全部消えた。とか。


じゃあ、うちの事業を考えてみましょう。

ま、ご想像の通り、そんなことはないですよね。


うちの事業の強みを活かすためには、

慎重に失敗しないようにやる

よりも

Ready Fire Aimで、素早くやる!

方が圧倒的に活かされるわけです。


なので、そもそも論として、そりゃもちろんミスはない方がいいが、

あったとしても、そんなに気にする事はない。。。

それよりも、ミスから学び、素早く対策する、素早く動く

その方がウチらしいのでは?と思うわけです。


もちろん、ミスをすれば周りの人に迷惑をかけます。

時には顧客にも迷惑をかけます。

しかし、リカバーできないものはほとんどありません。

それよりも、「迷惑をかけない事」に集中して萎縮してしまうよりは、、

多少、迷惑はかけるけども、

それよりはるかに大きな価値貢献をする方が良いのではないかと思うわけです。


なので結論的には、

ミスや間違いにフォーカスするのではなく、

上手くいっている所、よくできている所を伸ばそう!

という事ですね。