2016.03.30 Wed
ダイレクト出版
To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋
新しい基幹システムのリリースに伴い、
いろいろな問題が発生してきていると思います。
その都度、「判断」して「意思決定」する必要がありますが、
この判断・決定の基準は何でしょうか?
これは言うまでもなく、
事実であり論理であります。
これ「当たり前やろ!」と思うかもしれませんが、
できてないことがほとんどです。
システム問題に限った話ではありません。
仕事をしてれば、日常のあらゆるところで、
「判断」が求められ「意思決定」をする必要があります。
ってか、その繰り返しが仕事です。
事実を基に判断する
とベーシックスにもありますが、
これをみんなもっと意識していかないと、
やっているようで、できてないって事が多々あります。
じゃあ、そもそも論として事実ってのは何かって言うと、2つあります。
1.一つは定性的情報
2.一つは定量的情報
定性的情報で一番よくあるのが
「お客さんがAと言った」
まぁ、その人がAと言ったのは事実ですから、これは間違いありません。
一方、定量的情報ってのは何かって言うと、データです。
上の例にかぶせていくと、
Aと言ったお客さんが何人いる。
定量的情報、つまりデータです。
しかし、情報にはやっぱり良し悪しってのがあります。
ここで出した情報は、どちらも事実ですが、
情報の質としては、低く、判断の基準にあまりなりません。
判断をするには必ず、「比較対象」が必要です。
人間は、ものごとを何かと比較しない限りは、
その価値や中身を理解できないものです。
例えば、Aというお客さんが5人いた。
でも、
では、全く意味が変わりますよね?
情報や事実は、それ単体ではなかなか意味をなさず、
コンテキスト(背景情報など)によって、意味が全く変わってしまいます。
前者だったら、10万人のうち5人なので
言ってみれば、「ノイズ」のような情報です。
ところが後者では10人のうち5人なので、
貴重な「シグナル」となる情報です。
%で言えば、50%の人がAと言ってるのと
0.005%の人がAと言ってるのの違いになります。
そうすると情報の重みが違います。
こういう風に定性的情報と定量的情報データを両方見ないと、
「お客さんが、こう言ってるからミコシバの対応しないと!」
「何人が言ってるんだ?」
「一人です」
というように反射的に、すべての情報に対応することになります。
そう。それは、考えて判断しているのでなく、
「反射」しているにすぎません。
で、Aという人が50%いるなら、
それに対策をしないといけないわけですが、この場合も、
いくつくかの対策を考えて、比較検討して、
その中から一つを選択して実行する
という風にやっていかないといけません。
どうしても人間、最初に思いついたものを
別案(オルタナティブ)を考えずに実行してしまいがちです。
これも、反射みたいなもんです(笑)
>論理的に判断するとは?<
ちょっと長くなってしまったので、
この話は次回に話したいと思います。
今日はとにかく
定性的情報と定量的情報、
データで判断する
ということを意識してください。