2015.09.24 Thu
ダイレクト出版
To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋
ここ最近、受け取るレポートや提案書などの中に
「○○さんが言っていた」
「○○という本の著者が言っていた」
などの表現をちょくちょく見かけます。
これは、ハッキリ言って大馬鹿野郎なのでやめましょう。
ベーシックスに関する大切な事なので説明しますね。
「○○さんが言っていた」という台詞は
○○さんの権威を借りて主張を通そうとしているわけです。
が、社内文書ではこのような事は避けるべきです。
(○○さんによく使われるオガワですが何か?w)
ここでのポイントは何かというと、
○○さんが言っていた「論理」にあるわけです。
なので、○○さんが言っていたではなく、
「これこれ、こういう論理で」***すべき
と主張しなければいけません。
大切なのは○○さんの論理であって権威ではありません。
権威が重要なのであれば、上司の言ってる事が常に正しくなり、
「誰が正しいかではなく、何が正しいかで判断する」
ことと逆になってしまいます。ベーシックスの事実に基づいた判断の
真逆をいくのが「○○さんが言っていた」根性です。
○○さんが言っていた。
で主張を通そうとするのは、その当人が
○○さんが言っている論理を理解していなくて、
ただフォローしているだけになってしまいます。
もちろん、めんどくさいのは分かります。
○○さんが言っていた。と言えば簡単に話が
進むから、ラクかもしれません。しかし、
ラクになった分、大切なものを失うわけです。
議論はめんどくさいです。
人によっては感情をコントロールできなくなります。
しかし、議論をすることによって、
判断や決定の質が毎回上がっていくわけで、
良い方向に向かうわけです。
そして、議論をすることで、
当人たちの論理的思考能力も、
あがるわけです。
そこから逃げてはいけません。
ちなみに昔、福田君がある上司
にむちゃな事を言われたので反論したときに、、
「お前なぁ、そういう時はおとなしく"はい"って
言ってた方がかわいがられるんやで・・・」
的な事を言われたことがあるそうですが、
これなんかは完全に反面教師ですね。
相手が、上司であろうが部下であろうが、
正しいとか理屈が分からないと思った時には、
議論して、当然というか、そうすべきです。
正しいのは、上司か部下か?ではなく、
正しいのは、何か?どんな判断か?だからです。
上司は部下から反論されると、
イラッとするものですが、そんな事で
いちいちイラッとしていたら器が小さいというものです(笑)
部下は部下で、上司とは議論しずらいものですが、
そんなのは当たり前です。上司の方が、基本は経験も
知識も多く視座も高いわけですから、多くのケースで、
論理が優れています。だからこそ、上司と議論をすることで
多くの事を学ぶことができるわけです。
上司も部下を「権威」や「ポジション」で説得するのではなく、
「論理」で納得させることができなければいけません。
米国の大学は基本、教授も交えてこういった議論ばかりなので、
日本の大学よりも圧倒的に、生徒の思考力が強く育つわけです。
上司部下も同じですね。