2015.06.15 Mon
ダイレクト出版
To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋
業績は、そこそこ順調に伸びていますが、
最近少し感じることがあります。
というのも、全体的に
実践のスピードが落ちてないか?
という事です。
何か企画やアイディアがあったら、
それをいかに素早く実行に移すか?
これは、とても大きなポイントです。
なぜなら、それによって、
素早く「学ぶ」ことができるからです。
企画やアイディアのほとんどは
成功しません。しかし成功するかしないか?
が重要なのではなく、重要なのは、
それを実行した結果、
何を学べたか?
という事です。ぶっちゃけた話が、
どんなに上手くいくだろうと言う企画
アイディアも、最終的に判断するのは、
お客さんです。
だから、顧客がそのアイディア、企画を
どのように判断するのか?と言う事を
われわれが学習することがとても大切です。
そして、学習したことを元に
改善、工夫をして、また再びトライする。
と言う事を延々とくり返していく必要があります。
これ、ちょっと前に言った
PDCAサイクルの話と全く一緒の話です。
ちなみにちょっと話は逸れますが、
事業戦略とか経営戦略とかそういうのを
学んでいくと、最後の方には
「スピード」だ。
みたいな話が出てきます。
これを難しい言葉で「タイムベース」の
戦略だか何だかと言いますが、
要するにこれは、
「素早くやった所が勝つ」
という事です。
昔、日本車が米国市場で
大勝ちしていたとき(今でも大勝ちしてますが)
米国の自動車会社は新車を作るのに60ヶ月
かかったそうです。しかし、トヨタやホンダは、
36ヶ月で開発できたと。
これが圧倒的な差になって、
事実上、完膚なきにまで米国企業を叩きのめしました。
つまりより素早く実行すると、
コストが下がってそれによって競争力がつく
みたいな話なんですが、、、
結論的には「はよやれ!」
ってことです。
なので、ウチのベーシックスにある
スピードという価値は、競合と競争して
勝ち続けていくためには、必須なものなのです。
んで、会社が小さいうちは、
みんなサクサク動きますから、
だいたい早いんです。
でも会社の規模が少しずつ大きくなっていくと、
ちょっと、仕事が遅れても致命的な事にはなりません。
そして仕事を荒くやった結果のクレームなどは
今までよりも、大きくなります。
なので、自然法則に従って
スピードが遅くなります。
しかし、これは内部からゆっくり死んでるのと
一緒で、注意しなければいけません。
ちょっと前にもありましたが、
とても簡単な仕事、やろうと思えば翌日にできる仕事を
見積もりだの検討だのがあって、なんだかんだ言って
スタートまで2週間もかかる、、、
なんてことがありました。
一事が万事で、恐らくこのようなケースは
とっっっっても多くなってきてると思います。
マネージャーはこのような事に
常に目を光らせなければいけません。
何かの仕事で、「失敗」するのは、
イコール「学習」なので、問題はそんなに大きくないです。
しかし、何かの仕事で「遅い」のは、
そもそもチームの能力が下がってきているという事なので
イエローカードなわけです。
手順をきっちりやったら遅くなる。
、、であれば手順を見直しましょう。
相手を待っていたら遅くなる。
、、であれば相手に督促しましょう。
何度、督促しても相手が変わらないのであれば、
他の人、他の業者を探しましょう。
遅いことに対する言い訳は
言おうと思えばいくらでも言えます。
しかしそれを認めていたら、
自然法則にしたがって、
ゆっくりと遅くなっていくだけです。
主体性を発揮すれば、
外部要因なんてのは、何の言い訳にもなりません。
自分の仕事、自分の人生に責任を取るのは
あなた自身しかいません。
もちろん、魚は頭から腐っていく
と言われますので、ぼく自身にも問題が
あるんだと思います。
なのでその問題と格闘します。
だからみんなもこの事を
忘れないでください。
遅くなったらぼくらは終わりです。
ゆっくりと大企業病になり、腐っていって
活力が失われていくでしょう。
グーグルは、あれだけ巨大になっても、
超スピードで経営されています。
あの規模で、新しいプロジェクトを
ガンガン生み出し、失敗とみなしたプロジェクトを
ガンガンと閉鎖します。よくよく考えたら
とてもスゴいことです。