2015.05.11 Mon
ダイレクト出版
To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋
なぜP&H事業の立ち上げがこんなに急激に上手くいったのか。
それにはもちろんワケがあります。
先日、ある事業部のマネージャーにその事をアドバイスした
話しがあるのでシェアしたいと思います。
そのマネージャーは、スマホを開拓したいと
言うことで、スマホのコンサルタントを見つけてきました。
それで、成果報酬だからこの人に外注しようと思うと・・・
そんな事を話していました。
しかし、それは止めた方が良いとアドバイスしました。
というのも、そのコンサルタントのHPを見たら、
まぁ、言い方は悪いですが素人に毛が生えたようなもの・・・
という印象を受けたからです。
それにスマホを開拓と一言で言っても
そんな簡単な事ではありません。そのコンサルタントの人は
たとえば、飲食店などにスマホを導入させて、
集客を何%upさせた・・・的なことをやっています。
飲食店に来る客数なんてたかがしれてますから、
何%upっつったって、おそらくは50人とか100人とか
そういうレベルでしょう。
しかしウチがやっているマーケティングは
そんなレベルではありません。
CVRが0.1%とか0.2%変わるだけで
結果が激変するというような厳しいものです。
そんなマーケティングを運用できるコンサルタントは
ぶっちゃけ「存在しない」と言っても過言ではありません。
代理店やコンサルがやる広告運用とウチがやる広告運用は
まるで違います。
なので他社に外注しても、上手くいくことは
ほとんどありません。(そもそもコンサルや外注は
クライアントを1人何十社も抱えているわけで、、、)
ぼく自身、何度か苦い経験を積んでこれを学びました。
マーケティングを外注して事業を伸ばす事は、
できた試しがありません。(例え、その外注先が、
一般的には優秀な業者だったとしてもです)
それにマーケティングはウチの中核能力、
いわゆるコア・コンピタンスと呼ばれるものなので、
それを外注するとウチの存在意義がなくなります。
さて、実は話はここからで、
もちろん彼もマネージャですから
そんな事は分かっています。
が、それでもなぜ外注しようとしたか
というと、、、何でだと思いますか?
・・・
・・・
成果報酬だからです。
そう。成果報酬だから成果がでなかったら、
費用が一切かからないのです!
なので、事業部内ではPCの広告活動をしながら、
外注先がうまいことやってくれる、、、あるいは
やらなかったらコストがかからない、、、
やったー!
的な感じで。喜んでるのは大馬鹿です(笑)
ビジネスのコストは、「お金」だけではありません。
もっと大切なコストは「時間」です。
それだけじゃありません。
お金はタダかもしれませんが、その外注先と
コミュニケーションをしなければいけません。
コミュニケーション・コストがかかります。
(要するに時間です)
また、ウチの事業概要などを教えなければいけません。
(要するに時間です)
その上、本来、試行錯誤をくり返してスマホの
ノウハウを学習しなければいけないのに、その学習経験は
外注先にもってかれてしまいます。
などなど、カネは一切かかってないが、
間接的にあらゆるコストがかかっている。
と言う事を考えなければいけません。
「時間」と「お金」
この2つは事業経営のための最大のリソースです。
お金に余裕のない時は
時間をかけて「お金」を節約しなければいけません。
しかし、お金に余裕のあるときは
お金をかけて「時間を買う」という事をすべきです。
それがいわゆる投資というもんじゃないでしょうか。
ちなみにその事業部は、
かなり利益の出ている事業部です。
それだけの利益があるのにも関わらず
「成果報酬でコストがかからないから」
などと言う、理由で判断・決定をするべきではないのです。
逆に「どかっとカネをかけて一気にやる」
という方法を採るべきです。
P&Hが急成長しているワケはそれです。
もちろん市場がとても大きいというのもあります。
もちろん広告運用がとても上手くいってるというのもあります。
しかしポイントは、事業成長の時間を
「お金」で買っているからです。
広告に巨額のお金を投資して、
外部でも優秀な人を業務委託し、
社内で最もデキる人をアサインする。
全てカネがかかります。
売上ゼロの時からです・・・
なのでもちろんスタート時には赤字です。
(現状ペースだと初年度は黒字になるかもレベル)
もちろん、これは新規事業だから
できた事なので、同じ事をやる事は難しいでしょう。
しかし、大切なのは、
「お金」をケチっていると、
結果的に「時間」を大量に消耗する
という事です。
今月、来月、100万円節約できるのと、
今月、来月、辛いけど、その代わりに来年、
年商10億円まで伸ばすのと、どっちがいいか?
という話です。。。
忘れないでください。
時間でお金を節約するか
お金で時間を節約するか
どっちかです。
どっちを選ぶかはその時の事業の状態、
成長目標などによります。。。