2015.04.06 Mon
ダイレクト出版
事業の目的はなにか?
To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋
先日、ブランドマネージャーと打ち合わせをしていた時の話。
とっても重要な事に気がついたのでシェアしたいと思います。
というのも、それってごくごく明白な事で、
当然のように知っているはずなんですが、、、
やはり知っていると出来てるは全く違うな、
と思わされた次第でした。そして、その事を
いかに意識するか?で事業経営、あるいは部門経営が
全く変わる、、、そんな事です。
そのBMといかに彼の事業を伸ばすか?
という相談をしていたわけですが、ぼくは以前から
彼の部門を見ていて、何かが決定的に足りない
と思っていました。。。
というのもその部門、というかブランド、
・売上は右肩上がりで上がっている、
・利益もなかなかいい感じで出ている、
・商品構成も悪くない
と、悪いところは全くなく、むしろ理想的な感じ
じゃないかと思うくらいでした。
しかし何故か気に入らない。
何故かそれを素晴らしい!エクセレント!とは思えない。
何が足りないんだろうか???
という事をずっーーーーっと考え、
話し合い、もやもやしていました。
そして、その日、答えた出たんです・・・
とっても簡単な答えで、
とっても明白な答え、、
そして何度も聞いたことがあり、
何度も教えた事がある答えでした、、、
それは「事業の目的」です。
事業の目的を忘れているんじゃないか、
ということでした。
ドラッカーは事業の目的は
「顧客の創造」だと言っていました。
しかしその後、ドラッカーの後継者の1人でもある
マーケティングの大家フィリップコトラーが
(私がマーケティングの父なら、ドラッカーはマーケティングの祖父だ)
こんな事を言っています
>今日では、ドラッカーはこう言うに違いない
>「最高の企業は、顧客を創造するだけでなく、ファンを創造する」
>どれだけ利益を上げたかよりも、どれだけ大事な顧客をつかんだか
>の方が重要である。
そうです。
「事業の目的はファンを作ること」
これをすっかり忘れていて、
いや忘れてはいないけど、行動には落ちてなかったのです。
売上、利益、収益性、ビジネスモデル、
そのような構造的なものばかりを追いかけて、
本当に大切な「ファンを作る活動」という事が
できてなかったワケです。
想像してみて欲しいんですが、
素晴らしい企業、エクセレントなブランドって
必ず、ファンがいますよね。
それもたくさん。
アップル、スターバックス、かつてのソニー、
ディズニーランド、シャネル、
熱狂的と思えるようなファンがいるブランドこそ、
素晴らしいブランドで、スゴい会社ではないでしょうか。
「事業の目的はファンを作る事」
そういう観点から見ると、ウチのその事業、
そのブランドは、、売上、利益共に右肩上がりで
順調ではあったものの、、、
「これじゃあファンにはならんだろ」
と思えるような事がたくさんありました。
たとえばメルマガの使い回し。もちろん、良いコンテンツは
何度もリサイクルするのは賢いやり方です。
しかし、何度も何度も何度もリサイクルされていたら、
上位10%の昔からのお客さん(最もファンになりやすい人たち)
は、どう感じるでしょうか?
明らかに離れていきますよね。
ファンを作りたければ、
商品の改善を常におこない、
発信するコンテンツ、メッセージを常に良くして、
こちらのエネルギーをぶつけ続けるような事を
しないといけませんよね。
時にはそれは、非効率と
思えるような事もたくさんあるでしょう。
しかし効率は求めすぎると
よろしくない面も出てきます。
効率が悪いのも問題ですが、
良すぎるのもどうなんでしょう?
メッセージを自動化して
売上を自動的に上がるように仕組み化する。
確かに効率的で素晴らしい。
しかしファンはできるんでしょうか?
それでファンができれば、素晴らしいと思いますが、
できなければ、それは行き過ぎの効率化に
なっているんじゃないでしょうか?
「事業の目的はファンをつくる事」
これを忘れずに、いや、
これを刻み込んで、日々の仕事、
日々の活動に活かして欲しいと思います。
では、今週も1人でも多くの人に
ファンになってもらうため、
ベストを尽くしてがんばりましょう♪