2015.02.25 Wed

ダイレクト出版

儀式

To: ダイレクト出版のみんなへ

From: 小川忠洋



先週、岩田さんの研修でオモシロい話を聞きました。

曰く、優秀な会社には「儀式」があると。


バカバカしいかもしれないが、

たとえば、会議を始めるときに、

「一定のあいさつの仕方」

など、その会社独特の儀式があると。


たとえばスタバでは、会議の前に必ず

コーヒーのテイスティングがあるそうです。

また、誰でもいいからここ24時間で起きた

良かった事をシェアすることから、会議が始まるそうです。


一方で、ウチには儀式がないなと...


以前にやっていた朝礼も止めてしまいましたから、

ウチはかなり「儀式」のない会社となっています。


それが「自由だ」と感じるかもしれませんが、

果たして本当はどうなんだろうな?

という所を考えました。


というのも「儀式」というのは、

意味を分かってない人間からすれば、

とてもバカバカしいものにしか写りません。


しかし考えてみてほしいんですが、

たとえばイチローがバッターボックスに入るとき、

必ずやる「儀式」がありますね。

あれがバカバカしいかと・・・


確かに意味が分からないとバカバカしい、、

しかし本人にとって間違いなく意味があるからやっているのでしょう。


大抵のハイパフォーマーはこのような儀式を持っています。

たとえば、みなさんご存知のテッドニコラスという伝説のお爺ちゃんは

セールスコピーを書くときに謎の儀式をやります。

(アファーメーションって言って、20個くらいの文章を大声で読み上げる)

ジョンカールトンも儀式があります。

(確か帽子をかぶって机の周りを一周するとか)

ダンケネディもあります。

(DKは毎朝、決まった時間に決まった場所でセールスコピーを書きます)

一部、スワイプファイルの人気があるスコットヘインズなんかは、

儀式のやり方をマニュアルとして提供しています。

(一時はぼくもコレにハマってやっていました。結構効果的w)


一見アホらしいように見えても、

儀式をする事によって、体の状態、心の状態を

一瞬で変えることができるのです。


個人にとっての儀式はある種「仕事モード」への

切り替えスイッチだと言えるでしょう。

ぼくの場合はスタバのコーヒーが仕事モードのスイッチです。


さて、では会議の挨拶とか朝礼とか

組織の儀式は何の意味があるのか?


これも個人の儀式と同じく、

「モード」を一瞬で整える作業だと言えるでしょう。


しかし組織の儀式にはより深い意味があります。


それは何かというと、

「儀式」という言葉を最初に聞いたときの

イメージを思い浮かべてもらったら分かると思います。


なんとなく神社とかお寺とかお祭りとか

そいういうのをイメージしませんでしたか?

成人式とか、ある部族社会では度胸試しをして成人になるとか、

お相撲さんが四股を踏むとか、、、


つまり儀式というのは、

その社会の文化を受け継ぐために

行われているものなのです。


毎年、お盆になったらお墓参りする、、、

こういう儀式によって我々の文化や価値観というものが

強化され伝承されていくわけです。


つまりこれは社会でも同じであれば、

会社でも同じなわけで、、、企業文化を強く、

伝承していくためには、儀式があった方が良い。

という事になります。


今思い出しましたが、たとえば年次総会などは

儀式の一つですね。そして毎年、毎年、あの

年次総会がくり返されるたびに、ウチの文化は

大木が年輪を刻むように重なっていくのだと思います。


今の時点で特段なにか、

いいアイディアがあるわけではありませんが、

そのような会議の儀式とか、

あっても良いのかなぁと思った次第です。


みなさんはどう思いますか?