2015.02.16 Mon

ダイレクト出版

幼稚なプライドと持つべきプライド

To: ダイレクト出版のみんなへ

From: 小川忠洋



先日、読んでいた本で非常に良い言葉があったので

シェアしたいと思います。それは、


「幼稚なプライド」


という言葉です。その本にはこんな風に書いてありました。


「企業が低迷状態に陥ってる原因を調べると、

自社の成功サイクルが回っている因果関係や

他社に勝っている理由

を明確にすることなしに、結果的には自分のクビをしめるような

施策を打っていたという例を見かけることがよくあります。」


「つまり成長の頭打ちは、

成功を実現してきた過程で得られた、

正しい因果関係を見失うことから起きます。」


そして次の成長カーブを描けない原因は、


「一度成功体験を持った幹部が増え、その中には

 多かれ少なかれ"幼稚なプライド"を持った社員が含まれる」


幼稚なプライドとは

とっても上手い言い回しだなぁと思います。


先日、あるマネージャーと話していた事なんですが、

大切なのは「自分を疑うこと」だと言いました。


つまりマネージャーをやるような人ですから、

ある程度、成功体験があります。

こうすれば、売上が上がる、こうすれば反応が取れる、

こうすれば、うまくいく・・・


このような成功体験は「自信」となるので

最初はとっても良いものですが、

それに対して何の疑問も持たないとそれは、

「自分はできる」「自分のやっている事は正しい」

と幼稚なプライドになっていきます。


成功体験を積んだら、

この本にもあるように、

「なぜそれが成功したのか?」

という分析をしない限りは、

それをくり返すことはできません。


そして、自分のやることに

「疑い」を持たなくなると、、、

その人は成長しなくなります。


もっと良い方法があるんじゃないだろうか?

おれはこれが正しいと思っているが、

本当に正しいのだろうか?


こういった疑いを持つ事こそが、

ものごとを深く考えるという事につながります。


疑いや疑問を持たない限りは、

それ以上、思考が深くなることはなく、

いつもの日常に何の疑問、問題意識を持つこともできず、

事業もその人の成長も停滞してしまいます・・・


忘れないでほしいのは、

常にものごとは変わり続けるという事です。


あなたの役割も変わります。

事業規模も変わり、環境も変わります。


簡単な話をすれば、

0-1億円規模の事業を成長させるスキルと

5億円ー10億円の規模の事業を成長させるスキルは

全く違います。


全く違うのに、

自分が成功してきた0-1のスキルで

仕事をしようとすれば、本人が変わらない限り、

成果が変わることもありません。


なので自分の仕事はこれでいいんだろうか?

と常に疑いを持つ必要があるわけです。


そして同時に自分自身に「疑いを持つ」

という事は、自分自身に自信があるからこそ

できるわけです。


自信がない人は、

間違いを指摘されたりするのがイヤですから、

「自分は正しい」という成長ストップパラダイムに

囚われてしまいます。


「自分は間違っているかも・・・」

と疑問を持つことが次の成長へのスタート地点で、

そのためには「幼稚なプライド」を持っていては

前にすすむことができません。


一方、「必要なプライド」というものもあります。


それは、自分の仕事に対するプライドです。


この話はまた次回。。