2014.11.28 Fri

ダイレクト出版

比較対象はなにか?

To: ダイレクト出版のみんなへ

From: 小川忠洋


毎回、米国から帰ると思うんですが、

「日本ってやっぱりいいなぁ~」

と。。。


というのもサービスは最高だし、メシは美味いし、

街はキレイだし、、、いやぁ本当に良いところだなぁと思います。


セミナーでの経験やホテルのウェイターの愛想の悪さなどが

目立ち、今回は余計にそう思いました。


普段、日本にいるとそれが当たり前なので、

何とも感じませんが、一度、外にでると、その良さ、

その悪さ、その違いなどがハッキリします。


これはよく事実に基づく判断などで、

ぼくが「何と比較してそうだんだ?」

というような質問を相手に投げかけるのと似ています。


というのも、人間は「比較」によってしか

その価値が分からないのです。


あるプロモーションが上手くいった。

というのは、何と比べて?良かったのか?

という事がなければ意味をなしません。

その当人の感覚値でしかないわけです。

※そして感覚値というのは大抵、過去の経験と比較しています。


クリック率が高い、低い、

売上が高い、低い、

苦情が多い、少ない、


これらは全て、何かと比較しなければ、

何の意味もありません。たとえばウチのケースで

どんなに苦情が多いと言っても

「リッツカールトンと比べて多い」

というのではまるで意味がありませんよね。


そりゃあっちはめちゃめちゃトレーニングされた

ホテルマンが直接、顧客サービスしてるわけで、

客層もとても良い客層だから、苦情はもともと少ないに決まってるわ。

というわけです。


なので、例えば会社の業績とかを見ると、

必ず、昨対比(昨年とくらべて)という事が出ています。

昨対比で売上・利益が何%upかdownか?

昨対比で店舗の売上が何%upかdownか?

(スタバやマクドなどのチェーン店ビジネスでは、この数字がキモになります

 1店舗あたりの売上が下がっていても、新規店を大量に出せば、

 全体ではプラスのように見えるからです)


的な感じで、必ず、比較対象があります。


これは事業だけではなく、人間の認知の特性です。

つまり、どんな事でも、人は「何かと比較」しないと、

その価値が分からない・・・というのが特性です。


例えば、よくある実験ですが

同じ仕事で、年収600万円の仕事と年収400万円の仕事の

オファーがあった場合、誰もが年収600万円の方を取ります。

ところが、それが、

A.年収が600万円だけど、同僚の年収は1000万円

B.年収が400万円だけど、同僚の年収は300万円

こうなると、400万円のオファーを取る人が格段に増えます。


理由は分かりますよね?


ちなみに「幸福感」も結局は比較から大きな影響を受けます。

つまり、自分がいま幸せだと思えるのは、

「誰と」比べているか?に依るという事です。


どんなに成功しても、リッチになっても、

それ以上の人と比較してたら、ずっと不幸なままです。


一方で、どんなに普通の生活をしていても、

それ以上に大変な人を見ていれば、

「自分って恵まれてるな」

なんて思ったりするものです。


われわれは、世界から見れば、

とっっても恵まれている環境にいます。

トップ3%に入っているでしょう。


その現実を見れば、自分がいかに恵まれているか?

という事が分かると思います。


ビジネスでも人生でもそうですが、

大切なのは「何と比較するか?」

比較対象に何を選ぶか?によって、

自分の感じ方、考え方は全く変わるものです。


何と比較するかによって、自分の「志」も変わります。

(なので昔の人の伝記などを読むととても良い影響があります)


自分は何を目指すのか?

何を残すのか?


大きなビジョンを持つには

大きな比較対象が必要です。


それでは今週もがんばりましょう♪




ーおがわ


PS:

今日で38歳になりました。着実におじさんになっています(^^ゞ

社長歴も14年になりました・・・


PPS:

そんなセミナーでもためになる事はいくつもあって、

特にソーシャル活用はスグに使えそうなものがあったので、

近々(早ければ事業部会義でも)シェアしたいと思います。