2014.11.26 Wed
ダイレクト出版
To: ダイレクト出版のみんなへ
From: 小川忠洋
さて、今回、米国で体験したちょっとした
エピソードについて紹介したいと思います。
今回、参加したセミナーは参加費が100万円(円安で115万(´Д`)
もしたセミナーだったんですが、
木金土日4日間のセミナーでした。
最終日の日曜は午前中に終わるというので、
日曜日のフライトを予約していました。
フライト時間を見たら11:45発だったので、
9時くらいにはもうホテルを出なければなりませんでした。
なので最終日のセッションは出られないなぁと思っていました。
なので、最後に帰る前に、
2日目3日目とセミナーの最中にテキストとか
ワークシート、特典などを配っていたので、
最終日に配るものをもらって帰ろうと思い、
サポートデスクに行きました。
「セミナー中に配るドキュメントをもらえないか?
PDFでもいいんだけど」的なことを言うと、、、
「どのドキュメントを配るか分からないから渡せない。
PDFはパイレーツ問題があるから送れない」
とまさかの回答!
(は!?そんな事あるわけないやろ)
と心の中で思いつつも、じゃあどうすればいいと聞くと、
「ここで知り合った友達にもらえ」
との事。それこそパイレーツじゃねぇのか?と思ったが、
英語でケンカするほど能力がないので、じゃあいいやと退却。
(別に本来、もらえない資料をくれと言ってるわけではなく、
4日目にもらえるはずの資料をその日、参加できないからくれ
と言っているわけで、代金は払ってるんだからもらう権利はあるはず)
しかし、この対応にはとっっってもがっかりしました。
と言うのも、その講師はセミナーの最終に
「カスタマー・ケアだ。ラブだ!」
なんて事を言っていたからです。
おいおい。これがケアかい?これがラブかい?
アメリカンな大サービスだな!と思いました(^^ゞ
(ウチのサービスレベルの方が遙かに高いぜ!と思いました)
もちろん100万円もする高額セミナーだとう事もあるし、
海外から来てるって事もありましたが、何より、
「言ってる事とやってる事が違うじゃねぇーか」
という気持ちの方が強かったのです。
この言ってる事とやってる事が違うってのは、
ベーシックス研修で「真摯さ」のビデオででてきましたね。
特にセミナーの講義の中で、ちょっとグッと来るような
泣かせる話をしたりカスタマー・ラブだの言われると、
期待値が上がります。
顧客は当然そう扱われること期待します。
そして、それが裏切られるわけですから、落胆は激しいです。
ぶっちゃけ、この体験以降、
この人のセミナーには出る気はほとんどなくなりました。
ぼくと同じ体験を一体どれだけの人がしてるのかな?
なんて事が気になりました。
この体験で一つ気になったのは、
「パイレーツ問題」に関してです。
同じようなセミナーをやっている別の人は
「パイレーツはやるヤツは何としてもでやる。
やらない人はやらない。そして、98%の人はやらない。
もしパイレーツ問題で、顧客サービスレベルを下げれば、
98%の人に不便を強いることになる」
と言って、全てのコンテンツをダウンロード可能にしています。
これって、ウチでも考える必要がある事ですね。
これからデジタル化に向けて、舵を切っていく時
避けては通れないイシューです。
考えてみれば、アップルもむかしiTunesにDRM
Digital Rights Management というのを入れてましたが、
ジョブズがそれをナシにすると発表したとき、
拍手喝采を浴びていました。
※DRMに対するジョブズの見解:[http://japanese.engadget.com/2007/02/06/letter-from-apple-steve-jobs-on-drm/]
それによりiTunesのコンテンツはある程度コピーが簡単に
なりましたが、パイレーツに対して、ジョブズは
「カルマ」がどうこうと言っていました。
つまり、因果応報で悪い行為の報いは受けるだろうと。
要するに仏教とか哲学の世界です。
悪いやつを退治しようとしたり防止しようとすると、
ウィルス対策と同じで、コストがめちゃめちゃかかります。
それによる事業への打撃はどれだけあるのか?
そのコストを良質な顧客に投資したらどれだけのリターンがあるのか?
こういった事を考えて、
パイレーツ問題の方向性を考えていかないといけません。
今回のセミナーではある意味、
悪いお手本として、それを見ることができました。
この体験で
>言ってる事とやっている事が一致しているか?
>パイレーツ問題はどう対応すべきか?
というような事について考えさせられました。
あなたはどう思いますか?