2014.08.12 Tue

経営

エクセレント・カンパニーとは? 「エクセレンス」とは?

To: ダイレクト出版のみんなへ

From: 小川忠洋


エクセレント・カンパニーとは?


たとえばスタバはエクセレント・カンパニーの代表です。

この会社は比較的新しいイメージがありますが、実は、創業40年です。

スターバックスが今のスタバになるまで、40年もかかっています。


P&Gは100年以上の会社。アップルだって、

印象的な1984という広告(IBMにケンカ売った伝説の広告)

を出したのが、文字通り、30年前です。


エクセレント・カンパニーを作るのに、

5年やそこらでできるのは幻想で、

ムシのいい話だと思います。


そしてもう一点は「エクセレント」の定義も重要です。


何をもって「エクセレント」と呼ぶのか?


売上規模をもって呼ぶと思いますか?

もちろん、違うでしょう。


しかし、売上規模ってのはとっても分かりやすい♪

売上規模があがれば、われわれのエゴが満たされます。

ぼくだって売上が今年は30億円だなと思うと

「おっ!いいね!」と悦に浸ることもあります(´Д`)`


しかし、数字には何の意味もありません。


「ライオン」は百獣の王と呼ばれますが、

ライオンよりも図体が大きい動物はたくさんいます。

ライオンや虎は最大ではないですが、最強に近いです。


図体を大きくすることが、

強い会社になるという事とは違いますよね。


じゃあ、何をもってエクセレンスとするのか?


これは非常に大きな問題でもありますが、

一つは、ミッション、われわれの存在意義にあるのではないでしょうか?


ミッションをどのレベルで実現できるか?

どのレベルで、デリバーできるか?

どの規模で、実現できるか?


こういった事を考えるべきではないでしょうか?


というのも、ぼくも規模拡大エクスタシー族ですから、

規模拡大を常に考えますが、さきほども言った通り、

人は「数字」に意味を感じることはできません。

そして、事業には波があります。


これはつまりどういう事かというと、

数字だけを必死で追いかけることは、

上手くいってるときには、とてもエクスタシーです。

毎月、毎月、売上記録を更新することはとても気持ちがいいです。


しかし、調子の悪い時はどうか?


調子の悪い時は、意味を感じられないただの「数字」に

一生懸命、がんばることはとっても難しいことです。


そして、現実には事業とは

確率的には失敗する確率の方がはるかに大きいわけです。


ぼくらが事業計画をするとき、

プロジェクトでもキャンペーンでも同じですが、

うまくいく事を**前提**に考えがちです


しかしこれは確率的には大間違いで

前提にすべきは、**うまくいかない**ことです。


野球でも3割打者がヒーローなように

事業でも3割もヒットを出せれば、ヒーローです。


つまり、8割くらいは失敗すると。


なので失敗しても、失敗しても、

やり続けれるような熱意を持てる**目標**でなければ

必ず、途中で萎えるし、しんどくなります。

ー悪い意味でのしんどさですー


目標に意義を感じていれば、

同じしんどさでも、それは良いしんどさになります。

だから、乗り越えることができます。


意義ある目標とは、われわれの場合は、

ミッションからスタートした目標じゃないでしょうか?


自分の貢献はなにか?

という事が感じられるような目標です。


***


事業の成長スピードを上げたいなら、、、

(僕も上げたいですもちろん)

人の成長スピードを上げるしかありません。


みずから企画し実行し主体的に仕事をこなせる

主力になるようなメンバーが、あと、5人育ったら、

10人育ったら、、、売上の数値は簡単に倍になると思います。


なので注目すべきは、数字ではなく人材の育成ではないでしょうか?

そのスピードをどれだけ早くできるか?それが、

事業の成長スピードを決めます。。。