2014.07.08 Tue
ダイレクト出版
From:小川忠洋
先日オモシロイ話を聞いた。
というのも、ここ最近「やること」「プロジェクト」が
多すぎて、なんだか、頭がパンクしてる感じがしていた。
ま、ここ最近に限った話ではなく、
ここ数年ずっとこんな調子ではあるが。。。
これは会社、事業としてってのもあるけど、
みんなの「個人」の仕事のレベルに落としても、
同じことが言えるだろう...
これは恐らく、現代人特有の病的症状じゃないかと思う。
ネットとか技術が発展して、同じことを
昔よりも速く、効率的にできるようになった。
しかし、それで生活がシンプルに
なっていったか?というとそれは逆で、
どっちかっていうと、忙しさはどんどん増殖してる感じだ。
恐らく、昔より速くできるようになった結果、
「もっと」「もっと」と自分から多くの事を求めて、
「あれも欲しい」「コレも欲しい」
というような買い物依存症みたいになったんじゃないかと。。。
アレもやりたい、これもやらなきゃ...
そんな風にしているうちにtodoリストが積み上がって、
やればやるほど忙しくなる状況になったんじゃないかと。。。
しかしエクセレントな企業は
たくさんの事を上手くやっているというよりも、、、
一つの事を圧倒的に上手くやっているという方が多い。
スタバはコーヒービジネスを
他社を圧倒するレベルで実行している・・・
が、コーヒーしかやっていない。
んで、ちょっとロイスに聞いてみたわけよ。
「どうやって一つの事に集中し続けのか?」って。
ハッキリ言って、
ものごとをスタートするのは非常に簡単。
しかしものごとを"やらない"と決めたり"断捨離"したり
するのは非常に非常に難しい。
するとオモシロイ話を教えてくれた。
一時期、ある会社ではSKUが30,000以上にもなった事がある
SKUってのは在庫の種類ね。
あれ?そこって企業研修の会社じゃなかった?
なのにそんなに商品があるの?
と聞くと、マニュアルやら手帳やノートや鉛筆やら
鉛筆には色が何種類もあってetc,etc
って事らしい。。。
んで売上は上がったかというと、
まったく上がってはいなかったと。
なぜなら、在庫が3万種類に増えたからと言って
お客は「いろいろ買う」わけではなく、
「いろいろ選べる」ようになっただけだからだ。
選択肢が増えただけで、
購買単価が増えるわけではないと。。。
なので、それからSKUを3万から2~3000に減らしたと。
その量たるや、10分の一以下だ。
想像してみて欲しい。ウチの商品点数が
10分の1以下になることを...
かなりドラマチックな事じゃないか?
さて、そうしたらどうなった?
もちろん利益は向上した。そりゃ間接コストが
大幅に減るからね。利益は向上して当然だろう...
驚いたのは、売上も向上した
という事だった。直感的に言えば、
売上は下がりそうなものだが、、、
売上も利益も向上したとの事...
「増やす」事ははっきり言って誰にでもできる。
「こんな事やれば上手くいくんじゃ?」
「これ、儲かるんじゃないか?」
しかし誰にでもできない事は
「減らす」断捨離することだろう。
事業の断捨離
商品の断捨離
業務の断捨離
これをやるのは、非常に勇気がいる。
そして、分析も必要だ。
事業に関しても言えるが、
自分の仕事ぶりに関しても言える。
成果につながらない事をどれだけやっているか?
自己満じゃないか?と思えるような
仕事があれば、スグに断捨離したほうがいい。