From:小川忠洋
今日は『目標』の事について
話しをしたいと思います。
というのも、ある時その部門では
長い停滞期間がありました。
停滞していると「安定」しているなんて
勘違いをしていまいがちですが・・・
事業に「安定」なんてものはありません。
人間は強く「安定」を求める生き物ですが、
安定と言うのはある種の幻想だと思った方がいいでしょう。
自転車を想像してみてください。
自転車が最も安定して走るのは、
早くこいでいる時だけです。
必死になってペダルをこいでるからこそ、
車体はスピードに乗って安定するわけです。
ここで安定した...と思ってホッとして
ペダルをこぐのを止めてしまったらどうなるでしょう?
ちょっとの間は前までの勢いで進むことができるでしょう。
しかし、その勢いがなくなった途端に
ぐらぐらと不安定になって倒れてしまします。
そしてぐらぐら不安定になったときから、
元の状態に立て直すのは至難の技です。
走って安定してる時に、
もっと走ったほうが、車体は安定するのです。
しかし、ぼくらは普通の人間ですから、
意味のないことに一生懸命努力することはできません。
だから、意味を見いださないと、
一生懸命がんばることはできないのです。
頑張る意味を自分で考え、
自分で見いださなければいけません。
これはとても抽象度の高い難しい仕事です。
意味ある目標を持つこと。
目標にある意味を見いだすこと。
これができれば、より一層、がんばる事ができます。
そのためには、
自分の仕事は誰の役にたっているのか?
どんな役にたっているのか?
という事を正面から考えることです。
顧客は誰か?誰にサービスしてるのか?
その人たちを知り、
自分のできる仕事はなにか?
価値貢献はなにか?を知り、
それを最大化するために努力する。
こういう所から
本当のモチベーションは湧きます。
この手の話はスグにできるもんではありません。
考え続けなければ自分の中に答えは出てきません。
しかし考えるのを止めてはいけません。
考え続けていれば、いずれ、自分のできる独自の貢献と
顧客の感じる価値が一致する点が見つかります。