2014.03.28 Fri

ダイレクト出版

嫌な話

From:小川忠洋



嫌な話をぜずに後回しにして放っておいたって

それは勝手に解決することはない。。。


それを小川家で勃発した、

めずらしく激しい夫婦喧嘩の話を例題に話すと・・・


元々、育った環境も違う、価値観も違う夫婦なので

問題はいろいろあるわけである。。。


しかし根本的な原因は何かといえば、

今回のケースでは、


「嫌な話をしていない...


という事だと思った。

個人的な事を言えば、おれは対立やプレッシャーに

弱いので(strength finderいわく)そういう事を

避けようとする傾向がある。


仕事上もそうだが、夫婦間においても、

「嫌な話」をして、対立ムードになるのが

とっても嫌だから、、できるだけその話を

避けて通ろうとするわけだ。


するともちろん、その時はいい。

対立を回避できるんだからハッピーだ。


しかし、長期的に見て、その「嫌な話」は

なくならない。だから、何かにつけひょっこり

顔を出してくることになる。

その度に避けていると、いつしかそれは

タブーとなって話に上がることがなく、

ただ"嫌な感情"が積もり積もることになる。


そして、本来は関係ないほかのちょっとした事でも

"嫌な感情"は呼び起こされて、ついには

耐えられないくらいに大きくなる。


つまり、

嫌な話を黙って押し殺して

心の中に押し込んでいても、

それは勝手に解決することはない。


そうではなく、それは風船のように

膨らんで大きくなっていく。


その日、おれは自分にとっては

とても抵抗のある事なんだけど、

"自分が嫌だと思ってる事"

を相手に伝えることにした。。。


とても感情的な話なので、口が重く、

なかなか話が進まなかった。


しかし結果的には、嫌な事を言って、

相手からも嫌な事を聞いた。問題の根本は

解決していないにもかかわらず、

"嫌な感情"は流れ去った。

なんだか前よりちょっと関係が進歩したかも。

とさえ思う。


思うにこの手の話は

仕事でも全く同じじゃないか。


"嫌な話"や「問題」というのは

放っとけば必ず大きくなる。だから、

早め早めに手を打ったほうがいい。


そして大切なのはお互いにとって"嫌な話"

心に溜め込んでおくよりも、きちんと

話し合ったほうが、はるかに物事は前に進む。


"嫌な話"をすることは

"楽しい話"をする何倍も、

精神的なエネルギーが必要で、成熟していなければいけない


しかし、

"嫌な話"をする事は

"楽しい話"をする何倍も、

人を成長させるし、仕事の成果につながる。


企業にとって「悪いニュース」が

なかなか入ってこないという事ほど危険な事はない。

「悪いニュース」はさっさと入って、

さっさと処理されたほうがいい。


心理的には悪いニュースを伝える人は、

あまり良く思われないだろうが、

そんな人こそが、実は貢献度がとても高いのかもしれない。

誰になんと思われようが、成果や貢献を求める人こそが

素晴らしい人材なのではないか。


ちなみに部下を成長させる上司は、

優しい上司ではなく、厳しい上司である。

いまは嫌な上司でも何年後から振り返ると、

最高に成長させてくれたと思えるような上司である。

そんな上司は部下になんと思われようと、

成果と貢献の事しか頭にはない。