2013.07.23 Tue
経営
From:小川忠洋
ダイレクト出版のみんなへ
「目標設定苦手なんですよね...」
先週、岩田さんに会った時にこんな相談をしてみた。
ぶっちゃけた話、どうもオレは数値目標というものに
夢中になれない...そりゃ、立てるは立てるけど、
それに対して、本気になることがとても苦手だ...
売上や利益に対してどうも、その
意味性を感じることができない...
それよりも、目の前の仕事に全力を尽くすとか、
以前のクリエイティブよりもより良い物を作るとか、
そんな方にいってしまいがち。
ちなみに江崎くんなんかは、
数値目標を達成することに対して、
おれよりはるかに強い意識を持っていて、
それゆえ、達成能力が高い。
スタバだって売上1000億だろうが、800億だろうが
一緒じゃないのか???的な話を岩田さんにしてた。
彼もその事に関しては、考えたらしく、
売上目標は、ミッションの達成度合いを数値化したもの
だと、考えたようだ。
つまり、われわれはこのミッションを
どれくらい実現しているのか?
という疑問を考えた時、
縦軸は「深さ」
横軸は「広がり」
という事になる。広がりとは
店舗数であったり、何人の人にスタバ体験を
経験してもらうか?という事になる。
しかし、横軸を拡げるために、
縦軸が浅くなったのでは本末転倒だ。
いかに縦軸を深くしたまま、横軸を拡げるか?
という事を考えたと言う。
大前提として、自分たちがやっている事は
いい事であって、人を幸せにするよね、と。
では、より多くの人を幸せにするにはどうすればいいか。
それを考えた時に成長する以外に道はないと。
いい事であるなら、
継続しなければいけない。
継続するためには、投資も必要になる、
優秀な人を雇用し続ける必要もある、
さまざまな必要としての"成長"がある。
そして、そこで働く個人にも成長し続けてもらうには、
企業が成長し続けなければいけない...
企業の成長が止まったら、そこで働く人も成長できない。
経営的には組織で働く人は
みんな25歳で止まってるわけではない。
100%全員が歳をとっていく。それだけでも、
その分、企業は成長しなければいけない。
という。
利益とはその成長のためにあるのであって、
ただ出せばいいわけではないと。
これはドラッカーが言っている事で、
利益とは会社を維持する条件であって、目的ではないと。
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※岩田さんも最初は理解に苦しんだそうだ。
利益なんか多けりゃ多いほどいいじゃないかと。
しかしドラッカーが言うには、利益は
将来のリスクに備えるために利益を確保すると言う...
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利益が目的であるならば、
財テクで金を増やす企業が正しいという事になる。
しかし、そんな企業が長持ちしたケースはないし、
尊敬されたケースもない。
スタバが目的であるミッションの実現のために
売上1000億、店舗数1000店舗を目指したように...
ウチの目的の実現のために
どのような指標があるだろうか?
売上はウチの事業の目的と、
どのような関連性を持っているんだろうか?
考えてみて欲しい
おがわ