2013.06.04 Tue

ダイレクト出版

ダイレクト出版の社内メモより抜粋


<略>

この部門は高額商品が売上のメインとなっている。

なので、ヒットするとドカンと売上が立つが、

逆に空振りするとエライことになる...

という性質がある。


これはビジネスとして考えると、

「安定性」という面からはあまりいい事ではない。


ビジネスで最も大切なものは「安定性」だ。


安定的に、売上・利益を生み出さなければ

それは事業とは呼べない。それは儲け話のレベルにすぎない。


マーケティングの手法を勉強していれば、

プロダクトローンチというのを聞いた事はあるだろう。


セールスをイベント化して短期的にドカンと売上を上げる...

という手法だ。この手法は、とても効果的で、

それなりに売上が上がる。。。。


とは言え、これは事業とは呼べない。


ドカンと売上が立つところを見ると、

「すげぇ!」「イカス!!」とアドレナリンが

噴出してしまうが、裏側は違う。


裏側では、発売の当日まで

なんの予測もつかずに、お金を投資し続けて、

ドカンと売れた日はいいにしても、

その後に全く売上がゼロになる。


しかし、突然大きな売上を上げるだけのサポートが

必要になるので、人員は増えるし、増えた人員は

翌月からは不要になる。。。。

なので、効果的にやるためには、

プロジェクトとして短期的に人員を集めるしかない。


これは事業ではない。


事業とは、毎月、毎月、繰り返し、繰り返し

収益を生み続け、その一部を投資して、将来に備える。

という事ができるものである。


短期的に売上を上げる事は難しいことではない。

しかし、事業を作るという事は、長い年月、

毎月、毎月、毎週、毎週、苗木を育てるように、

育てていかなきゃいけない...


そして、育った後には、

ちょっとやそっとじゃ倒れない強い幹ができる。

そして、その大木になった木は、

毎日、毎日、呼吸して、われわれに酸素をくれて、

毎年、毎年、葉っぱをつけて、花をさかせて、

散っていって、同じことを繰り返して少しずつ

大きくなっていく。


これが事業と言うものだ。


問題は、いかにその「安定性」を作るか?


という事だが。答えは簡単ではない。

事業の体質によって異なる。


ウチの場合で言えば、まず第一は、

<略>