2012.02.22 Wed
ダイレクト出版
部下に仕事を教えるときや、新人に仕事を教えるときの注意事項。
「人は6回同じ事を聞かないと覚えない。」
と言う事をどこかで聞いた事がある。人間は、同じ事をあらゆる側面(アングル)から複数回、教わらないとその意味を把握する事ができないという。多分これは脳の構造的にも言えると思う。
同じ事をいろんなアングルで見たり、経験したりする事で
脳にはその情報へのネットワークが複数できる事になるから、
複数のネットワークで補助された情報(=強い)になる。
ま、オレは脳科学者でもないのでこのあたりは予想で言ってるだけだけど、
人が何回も同じ事を聞かないと覚えないというのは経験的にも間違いない。
あなたも自分の経験に照らし合わせてみても分かるだろう・・・
「一回、聞いただけで完璧に分かるわけねぇーだろ!」
と思った事は何度もあるだろう・・・
ところが、
ところが、人は自分が教える立場になると、自分は何回も聞いたり、
いろんなアングルから見たり教わったりして得た知識やスキルだという事を
ミラクルが起きたかのように忘れてしまい、
「自分はスグに覚えたから、お前もスグに覚えろ!」
的な態度になってしまう。
これは大きな間違いだ。
人に何かを教えるという事は、
「一回だけ情報を伝える」
と言う事ではない。
人に何かを教えると言う事は、
「何度も、何度も同じ事を伝える」
と言う事だ。
さらにバージョンアップさせると
「何度も何度も、同じ事を別々のアングルから、例えを入れて伝える」
という事にもなる。
教わる側 v.s. 教える側
ほとんどのケースで仕事の覚えが悪かったりする場合、
「教わる側」に問題があると思われる。
実際これはオレはどうかな?と思う。
ほとんどのケースでは「教える側」に問題がある場合が多い気がする。
ま、確かに時には教えているのに
メモを取らないとか、別の方を見てるとか、
愚かな生徒がいる事もなきにしもあらず。
(しかしコレはレアケースだ)
ほとんどのケースでは、「教える側」が
「教わる側」に過度の期待をかけてしまっている。
何故、過度の期待をかけるのか?答えは恐らく
何度も教えるのが面倒だからだろう・・・
「一回言った」
なんて事は教えた事には入らない。
最低6回は言わないと。
ポイントは「反復」だ。
小学校の頃だって中学校の頃だって何かを学ぶためには
同じ事を何度も何度も繰り返し反復したはず。
九九を1回で覚えたなんて人はいないはず。
「できの悪い生徒なんていない。
できの悪い教師がいるだけだ。」
これはザ・プロフィットというビジネス本の名著に
書いてあった台詞。
この言葉が忘れられない・・・