2012.01.31 Tue
ダイレクト出版
ダイレクト出版メンバーへのメモ
***
最近は、プロダクトランチがとっても流行ってきた。
3年くらいのアメリカと同じ状況だ。1回で何億売り上げた
とかそんな話が飛び交っている。
こういう話を聞いていると、
ちょっと羨ましく思うかもしれない・・・
が、注意しなければいけない。
プロダクトランチはビジネスではなく、
ただのプロモーション手段である。
日本のPLのとってもよくないところは
基本、マーケットの底辺を相手にして"儲かる系"を
売るという、一昔まえの情報起業ブームと同じだということ。
(ちなみに米国では、底辺相手のものは少なかった気がする
ゼロから、片手間でどうのこうのってのはあんまり見たことがない)
それから、アメリカ人と日本人は自己管理、自己責任において
まったく違う考えをもっている人種。だから、気を付けないといけない。
底辺相手にビジネスやってると、日本人の場合はとても危険だと思う。
そんなわけで、このPLブームはちょっとイヤな感じがする。
基本プレイヤーは一緒で、みんなで同じリストを
(多分、合計で100万人くらいか)
たたき合ってる状態なので、PLの効果はどんどん落ちてくるだろう。
その象徴的に感じたのが、あるPLの失敗。
彼のPLは今までとてもうまくいった成功例だけど、
それが今回はぼろぼろだったみたい。
これは何かを予感させる・・・
考えてみて欲しい。PL主導でビジネスをやっていたら、
いっちゃー悪いけど彼みたいに1回のPL失敗したら、
会社はかなり大打撃を受けることになる。下手すると潰れかけない。
みんなPLが毎回成功するという幻想のもとにやってるが、
どんなに効果的な手法も毎回100%成功するわけがない。
ビジネスは、失敗も計算に入れて作りこまないといけない。
ビジネスモデルというのは、再現性が高く、
長期的に安定しなければいけない。
そこにいくと、ウチみたいに日刊メルマガで日々売上を重ねて
やってりるビジネスは、ま、実行するのはしんどいけれど、安定性は
はるかに高い。PLをやってる人らが3年後、5年後にはいるかどうかも
分からないが、恐らく、ウチは3年後、5年後はもっと成長してるだろう。
これは、アゴラのモデルをパクってやったんだが、
やっぱり、そのジャンルでナンバー1のやっている戦略には、
理由があるということだ。(戦略だからスグには分からない。
長期的に見てはじめてその効果が分かる)
P&Gの本で読んだことがあるが、P&Gが言う優れた戦略とは、
他の会社が分かってはいても、大変すぎて登るのが嫌になるような山を作る
という事だという。
違いを生み出すのはドカンとした一発ではない。
違いを生み出すのは、日々の小さな行動の積み重ねだ。
みんなには、5年後10年後を見て、
お客が集まる「ブランド」を作って欲しいと思う。
ーおがわ