2011.12.07 Wed
経営
From:小川忠洋
東京駅近くのタリーズより、、、
さっき、セミナーに参加してきたとこ。セミナーに参加するまえに、腹が減ったので1階のカフェでご飯を軽く食べていた。すると、同じセミナーの参加者が、僕と同じように軽くメシを食べていた。セミナースタート8分前なのに、なかなかの二人である。
このセミナーは連続ものだったので、彼とは前回、会っていた。実は、5年も前からウチの商品を買ってくれてるお客さんで、僕の顔が分かったみたいだ。「カスタマーサポートすごくよくなりましたね」なんていう、感激の言葉もいただいた。
まぁとにかく、メシを食いながら、どんな事をしてるのかなぁーと聞いてみたんだが、オモシロイ話が聞けた。
というのも以前に、月収3000円で生命保険の販売をやっていたらしい。うん。間違いではない。三千円である。さらには、奥さんが妊娠して、住宅ローンもあるにも関わらず、月三千円という驚異の数値をたたき出したという。
想像してみて欲しい。妊娠している奥さんに千円札がたった三枚しか入っていない給料袋を渡す瞬間を・・・男として、どんな気持ちになるか、、、
もちろん、こんな話を笑ってできるのは、話がハッピーエンドに終わっているからに違いない。何故なら、その、たった4ヵ月後、、、(行っていいのかなぁ・・・)月収が8桁になったという。
は、は、8桁?
あんまり詳しく書くと怒られるかもしれないから、目の前に電卓を引っ張り出して、1、0、0、0と8桁の数字を並べてみて欲しい。。。。マジで?!
たった、4ヶ月で???と思うだろう。
そのたった4ヶ月間で何が起きたのか?
もちろん知りたいよね。では、今日はこのへんで、、、、なんてのは冗談。もちろん、僕だって知りたいから、聞いた。。。何だと思う?
8桁収入を達成した魔法のツール・・・
・・・なんてものを期待しているなら、あなたは根性を叩きなおした方がいい。ハッキリ言うと、そんな魔法のツールなんてものは存在しない。彼がやった事は非常に簡単だった・・・
営業成績のいい人を観察して、ひたすらそれをマネした。。。それだけ。それだけである。。。がっかりした?がっかりするよね。気持ちは分かる。あまりにも当たり前だ。あまりにも簡単だし、みんな知ってる事だし、、、新しい事でもなんでもない。
それが秘訣である。
成果がでる方法というは、成果がでる戦略というは、実は当たり前のものばかりだったりする。そして、彼も同じ事を言っていた。
「みんな新しい方法とかそんな事ばっかりに目がいっちゃうんだよね。成功する方法は目の前にあるのに・・・」
それは、あなたの目の前にある。みんなの目の前にある。成功している企業が何をしているかを見れば、成功する方法は分かる。しかし成功している企業がやっている戦略とか戦術とか、けっこう当たり前で泥臭いものばかりである。
だから、面白くない。聞いてて面白くない。見てても面白くない。結果、やらない。だって、やるのもメンドクサイしね。。。そして、新しくて、簡単に儲かりそうなテクニックやツールに走ってしまう・・・
そいういう人にはツイてない事に、、、世の中にはそいういうテクニックやツールがゴマンとある。簡単でスグに儲かりそうな話がゴマンとある。。。だから、ついついそっちに目がいっちゃう。。。
ぐるぐる、ぐるぐる目移りしているうちに、数年たって、結果的に手元に何も残っていない事に気がつく・・・
ビジネスを構築するには、、、
ビジネスを構築するには、圧倒的なツールやテクニック、戦略、戦術が必要なんじゃない。ビジネスを構築するには、普通で、常識的な事を圧倒的にやることだ。他社が「これ、なんかメンドクサイね。もっと違う方法ないかな」と思えるようなレベルでやることだ。
スポーツでも武道でも、基本が一番、大切である。空手の正拳突きは、空手歴1年目の初心者だろうが、10年目のベテランだろうが、最も重要な練習である。もちろん、1年目の正拳突きと10年選手の正拳突きでは、同じ「正拳突き」って名前でも内容が全く違う事は想像できるだろう。
ビジネスも全く同じである。
基本を知らなくて、、、基本も充分にできなくて、、、新しい「カカト落とし」みたな、華麗な技ばかり決めようとしてる奴は、、、、、一生カカト落としも出来なければ、正拳突きもできないだろう。
迷うな。基本に立ち返れば、必ず間違いない。
優れたビジネスを作るには、基本を、圧倒的にやることである。我々がやっているのは、単なる一発、儲け話ではなく、顧客に価値を与えて、長期的に存続するビ・ジ・ネ・スなのだ。
−小川忠洋
PS:
今日は残念なことにタリーズからお届けしている。。。タバコ臭ぇ。